当院で行っている骨折に対する固定について教えます!(Part 1)
こんにちは!ステラ整骨院の野口です。
以前の投稿で、整骨院で骨折の応急処置が可能であると説明しましたが、今回は当院で行っている固定方法について紹介します!
皆さんは今までの人生で骨折の経験はございますか??
骨折経験がある方はわかると思いますが、固定の際は患者様に合った固定具を作成し、その固定具を包帯を用いて患部と一緒に固定をすることが多いです。
骨折している部位や、損傷の度合いによって使用する固定具や固定方法が異なりますので、今回は救急外来で治療される骨折の1/6ほどを占めると言われている手首の骨折(橈骨遠位端部骨折)の固定についてお伝えします☝︎
まずはじめに、手首の骨折について説明します。
・症状
手首に強い痛みがあり、短時間のうちに腫れて来ます。けがの仕方によって違いますが、手のひらをついて転んだあとでは食器のフォークのような変形(フォーク状変形)が見られます。
手がブラブラで力が入らず、反対側の手で支えなければならなくなります。ときには、折れた骨や腫れによって神経が圧迫され指がしびれることもあります。
・原因
手のひらをついて転んだり、自転車やバイクに乗っていて転んだりしたときに、前腕の2本の骨のうちの橈骨が手首のところで折れる骨折です。
特に閉経後の中年以降の女性では骨粗鬆症で骨が脆くなっているので、簡単に折れます。若い人でも高い所から転落して手をついたときや、交通事故などで強い外力が加わると起きます。子供では橈骨の手首側の成長軟骨板のところで骨折が起きます。
いずれも、前腕のもう一本の骨である尺骨の先端やその手前の部分が同時に折れる場合もあります。
それでは、当院で行っている実際の固定法について説明します。
・金属副子固定
当院では、基本的に橈骨遠位端骨折が疑われる場合、金属副子固定を行います。
柔道整復師としての応急処置の意味合いと、再転位する可能性が低いと考えています。
クラーメル金属副子と呼ばれる金属製の副子(患部に添えて固定する機材)を用いて前腕の形に造形し、前腕から手のひらまでの範囲で添え、包帯で固定をします。
クラーメル金属副子
形を整える
包帯で固定
固定までできたら紹介状を作成し、患者様に整形外科に受診していただきます。その後お医者様の同意があれば引き続き当院での後療法も可能です。
他の部位の骨折ではまた別の固定方法がございますので、そちらはまた別の記事にまとめさせていただきます!
ケガや身体の痛みに関しましては随時対応しておりますので、お困りも方がいらっしゃいましたら是非一度ご連絡ください^^